ライオンズ投手陣の話です。
近年のライオンズは、先発、中継ぎ共に四球が多く、そこから崩れる場面も多々見られます。
そのためライオンズファンだと、中継ぎ投手の先頭に四球は見慣れた光景で、許容範囲となってしまっています。
辻監督も四球の多さに頭を悩ませていますが、
現時点のチーム与四球は、513(リーグ平均394)とぶっちぎりのワーストです。
投手の制球力を示す指標でもあるK/BBも1.58(リーグ平均2.29)と当然ワーストになります。
他にもWHIP1.43(平均1.27)、FIP4.11(平均3.57)と、投手の能力を示す指標は軒並みワーストになっています。
今季は先発投手の成長が見られますが、優勝争いをするにはまだまだです。コーチの継投センスもありますが、QS率35.8%(平均46%)は改善したいです。
投手としては、ボール球を降らせる事が出来れば、打たれる可能性は減ります。
ライオンズで言えば、良い時の平井のスライダーや、ギアを入れた平良などは、ボール球でも振らせています。
ただ、それには球自体にキレや球威があり、そこに至るまでの投球の組み立てもあっての結果です。
また、細かい制球がなくても、松本の空振りの取れるストレートの様に、ゾーン内で勝負出来るためにも球の力は必要です。
際どい所に投げられる制球がなく、投げられても振らせられるキレや球威がない投手が多いのが現状です。
スカウティング、育成共に見直さなくてはならないと思います。
スカウティングには少し変化があり、昨年は育成の赤上、豆田の様にゾーン内で空振りの取れるストレートを持っている投手を獲得しました。
まとまっている投手よりも、ストレートで空振りの取れる投手を指名しているのは良いと思います。
ただ、育成であればロマンを求めて、それでも良いのですが、ライオンズの場合、中塚や松岡の様に、球の力はあるが制球難という、支配下上位で獲得した投手が思うように戦力になっていません。
与四球率は高くても、球の力に魅力を感じて指名する傾向があります。
完成形は魅力でも、完成しない事の方が多いのが現状ですので、この辺のスカウティングは見直したい所です。
また、昨日炎上した浜屋は、空振りの取れる球を持っていながら、ゾーン内で勝負出来ずに四球で自滅しています。メンタルもあるとは思いますが、それ以前に技術が足りていないのが問題ですので、ここは育成をしたいです。
渡辺GMは投手王国を作ると言ってましたが、程遠い結果となっています。
今季のドラフトも近くなって来ましたが、現状を踏まえて抜本的に投手指名、育成を変えて行ってもらいたいです。
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