来季のサード争いを演じるであろう、呉念庭選手と平沼翔太選手です。
外野争いの前から、中村剛也選手の守るサードの後継者問題がありましたが、未だに見通しがつかないまま中村選手は来季40歳を迎えます。
怪我がちですし、流石にもうシーズン通してスタメンでサードとなると苦しい年齢です。休養しながら、指名打者での出場が来季も増えると思います。
後継者候補として、渡部選手をドラ1で獲得し、ブランドン選手も伸びてきましたが、育成遅れや怪我もあり球団の想定していた通りに進んでいません。
ただ、呉念庭選手、そしてトレード加入した平沼選手と伸びてきていますので、この2人がサードを担うことが増えると思います。
今季の成績は、
呉選手
94試合
出塁率.322 長打率.327 OPS.649
三振率17.9% 四球率12.2%
昨季130試合に出場し10HRとブレイクしましたが、今季は好不調の波もありシーズン通しての活躍とはなりませんでした。
良いときは外野によく打球が飛びますが、今季は相手も研究してきますので、タイミングが合っていなかったり、良かったとしても継続出来なかったりと、昨季ブレイクし今季はレギュラー定着を目指しましたが思うようには行きませんでした。
ただ、ライオンズは振り回す打者も多い中、選球眼が良く、得点圏打率.292と勝負強い呉選手は、栗山選手を彷彿とさせる打撃が出来る魅力があります。
1軍では結果を出せない選手も多い中、呉選手は1軍投手相手でも空振りが少なく、ボール球見極め率は80%と非常にアプローチの良い選手です。
控えめなスイング率でボール球を見極められるスタイルは、派手さはありませんが個人的にも好きなタイプの打者です。
ファーストは上手いのですが、サード守備に課題があるため、レギュラー定着を目指すのであれば打撃だけでなくサード守備も鍛えたいです。
良いときは長打もある選手ですので、もう少し長打も増やして行きたいです。栗山選手のように、2ベースを量産させられるような打者が理想的ですし、目指してもらいたい所です。
現状中村選手を除いて、打力を考えればサードレギュラーの筆頭候補です。
昨季は後半戦に失速し、今季もシーズン通しての活躍とは行きませんでしたが、来季は本人も熱望している台湾代表としてWBCへの出場、さらにライオンズではレギュラー目指してシーズン通した活躍を期待したいです。
平沼選手
30試合
出塁率.356 長打率.342 OPS.699
三振率15.9% 四球率12.5%
ファームでは1軍よりも打席数が多いのにも関わらず、打率.156、OPS.426とイマイチでしたが、1軍昇格後は四球も選べ固め打ちもあり、出塁率も3割後半と存在感を見せました。
シーズン中のプチブレイクは、個人的には一時的で続かないからスタメン固定は危険だと書きましたが、四球を選べる打撃スタイルは大きな戦力になりましたし、CS進出をかけた大一番の楽天戦では、まさかの決勝ホームランを放つなど、今季は来季に向けて期待を持たせる活躍でした。
長所は空振りが少なく、ボール球見極め率は77.5%と選球眼の良さです。
昨年もファームでは、四球を選べる選球眼をアピールしていましたが、今季は1軍でもそれが出来るようになりました。
ただ、楽天戦では決勝ホームランを打ったとはいえ、基本的には長打がない打者ですので、今後はどんどんゾーン内に投げ込まれると思いますので、来季は球威に負けないスイングをしたい所です。
最近は平良投手同様にYouTuberとして、ファンを楽しませています。
またTwitterでは、批判も受けて立つというスタイルですし、そういう強メンタルは個人的には良いと思いますが、野球で結果を出してこそです。
当然、本人も分かっていると思いますし、結果を出す気でいると思いますので、その強メンタルを活かしてサード争いのダークホースとして期待をしています。
呉、平沼両選手共に、選球眼の良さを活かした打撃スタイルの選手です。
ファームでは良くても1軍ではアプローチの悪い選手も多い中、両者が結果を出せているのはアプローチの良さがあるからです。
ただ、選球眼が良くても打者としての怖さがなければ、球威ある1軍投手はゾーン内にどんどん投げて来ます。
ホームランバッターではありませんが、2ベースを打つつもりで長打も増やして行ければ、ライオンズとしては大きな戦力となります。
特にセカンドが本職の呉選手は、外崎選手の生涯ライオンズ宣言により、セカンドでの出番は見込みが減りました。
呉選手はレギュラーに近い選手です。
一時期あった外野転向の話は良いと思いましたが、最近は外野転向の話も聞かないので、来季も内野手としてやっていく方針なら、プロとしてはサードでやっていくつもりで勝負をかけてもらいたいです。
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