ライオンズが誇る先発3本柱を担う、今井達也投手、松本航投手です。

今季の成績は、
今井投手


9試合59.2回
WHIP1.19 K/BB1.79 QS88.9%
奪三振率9.20 与四球率5.16 FIP3.28
今季は怪我に泣いたシーズンでしたが、インパクトで言えば最も高い投手です。
奪三振=与四球のような制球の不安定さは相変わらずですが、最大出力で言えばリーグを代表する投手になれる資質のある投手です。
一昨年までは投球フォームの不安定さから、ポテンシャルを活かせない投球が続きましたが、昨年から筋トレにより身体を大きくし、四球を恐れずとにかく力強い球を投げ込む投球で開花しました。
今季は度重なる怪我や体調不良により不完全燃焼のシーズンとなりましたが、シーズン後半のオリックス戦の9回144球の熱投や、CSをかけた楽天戦での8回無失点投球といった、大事な試合を任される投手へと成長しました。
個人的にもブログで一番取り上げてきた投手ですので、ようやくポテンシャルを活かせてきた所は非常に嬉しいです。
ただ、もう1段階レベルアップをしてもらいたい投手です。
与四球を恐れない投球で開花しましたが、アバウトでもゾーン内で散らばる程度で投げられる制球が身につけば、もっと勝てる投手になれる逸材です。
球威あるストレートが注目されがちですが、今井投手は変化球の空振り率が高い投手です。
昨年はスライダーの空振り率が17%と高く、球威あるストレートとスライダーで多くの三振を奪いましたが、今季はカット21%、チェンジアップ14%、スライダー13%とカットも大きな武器になっています。
ストレート同様に制球に難はありますが、ストレートがバラけていても変化球でカウントが取れるように精度を高めたいです。
速く球威もあるストレートはゾーン内でバラけていても、変化球が制球出来ればストレートも荒れ球として武器にもなります。
試合数は少ないですが、リハビリを兼ねての登板でもファーム相手ならK/BB3.50です。
1軍のエースクラスはK/BB3〜4点台ですし、今井投手も投げている球自体はそのくらい出来る球を投げていますので、来期こそはもう1段階レベルアップしてもらいたいです。
変化球のキレの良さを活かして、課題の制球難を少しでも改善出来れば大きく飛躍出来ると思います。
現状、投手の能力を見る指標であるFIP3.28は、試合数が違うとは言えロッテ小島投手くらいの成績となっています。
まだまだ物足りないです。
今井投手のポテンシャルを考えれば、チームのエースクラスの力はある投手ですので、ここで満足せずにさらなる飛躍を期待したいです。
松本投手


21試合129.2回
WHIP1.16 K/BB2.36 QS61.9%
奪三振率7.22 与四球率3.06 FIP2.98
指標的には高橋投手と並んで先発陣を支える活躍を見せた投手です。
スピンの効いた空振りが取れるストレートをアウトローに投げ込める大きな武器があります。一方、変化球に課題がありストレートの出来次第の投手でもあります。
変化球は素晴らしいですが、ストレートに課題がある高橋投手と逆のタイプです。
高橋、今井投手と比べると目立つ投球をするタイプではないのですが、昨年同様に今季も後半戦に入ると好投が続きました。
前半戦に比べて高めのストレートで空振りが取れ、スプリットやカットといった変化球も効果的に使えています。
後半戦の投球を開幕からやれれば、もっと勝ち星も増えてくる投手です。
ただ、ストレート次第の投手ですので、そのストレートが走らない時は厳しいです。
目安としては球速が145キロ以下だと打者に粘られ、決め球の変化球もないので一気に苦しくなります。
スプリットが低めに決まれば、カーブで緩急をつけられればと言うシーンも多いです。
変化球は課題でもありますが、松本投手の伸びしろでもあります。
松本投手はストレート次第の投手であることは変わらないですが、そのストレートを活かすためにも変化球に関しては、継続的な課題として取り組んでもらいたいです。
また、立ち上がりと100球前後となる6、7回に課題もあります。
この辺もストレート次第の投手という事もあり、初回抑えて入ると当てられますし、飛ばせば100球前後で息切れしてきます。
カーブを使えるレベルになれば、緩急を使いストレートも活かせますのでもっと投球も楽になるのですが、この辺も課題として取り組んでもらいたいです。
個人的には、カウント球にカーブ、決め球にスプリットを使えればと思いますが、基本はカウント球も決め球もストレートの投手です。
投球の幅を持たせるためにも変化球は必要ですが、困ったときに頼るべきはストレートの投手ですので、スピンの効いた空振りが取れるストレートをまずは常時投げられるようにトレーニングをしたいです。
今井、松本投手共にエースになれる逸材です。
今井投手は制球、松本投手は変化球に課題はありますが、デメリットでもあり伸びしろでもあります。
両者共に完成形は、リーグを代表する投手クラスです。現状、山本由伸投手が無双してますし、若手では佐々木朗希投手がいます。山本、佐々木投手共に怪物ではありますが、課題を克服すれば今井、松本投手も負けてない力がある投手です。
森選手の抜けたライオンズは、来季もディフェンシブな戦いになると予測されます。
投手は今季リーグ1位の防御率になったとは言え、指標的にはようやく他球団並みになった程度です。
高橋、今井、松本投手にはその投手陣を引っ張って行かなくてはならない立場ですので、来期はコンディションを整えて開幕からシーズンフルで1軍ローテを守れるように、もう一回りレベルアップしてもらいたいです。

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