昨日のキャンプでは、出遅れていた大曲投手が打廻りで登板しました。
全力で投げてはいないので、今後の実戦での登板でどうなるかですが、まずは打者相手に投げられる状態にはなりました。
球の力はありますが制球難の投手です。
昨季ファームでは、完璧に抑える事もあれば、炎上することもあり、球の力を活かしきれませんでした。ただ、後半になると、制球も以前よりはまとまり、ストレートの力を活かしたセットアッパーとして成長を見せました。
そして、終盤には1軍を経験し、ある程度通用する部分も見られました。変化球は精度に欠けますが、スプリットが低めに決まれば空振りも取れるボールです。
オフには、高島トレーナーの元で、オリックス山岡投手らとトレーニングを行い、今季の飛躍にかけましたが、コロナにより所沢残留組となり、他の選手が紅白戦を行う中、打廻り登板と出遅れが響いています。
本来は、オープン戦で競走をして開幕1軍を目指してもらいたかったですが、こういう状況なので、焦らずに、ファームの試合で実戦調整して、万全になってから1軍を目指してもらいたいです。
大曲投手の武器は、ストレートです。
まずは、ゾーン内にストレートを投げこみ、力で押し込めるように調整をしたいです。
変化球はまだ精度は低いですが、カット、スプリット、スライダーと投げます。
A班合流時に、新しい変化球を試したいと本人も言っていましたが、一緒に自主トレをしたオリックス山岡投手から、チェンジアップを教えてもらったようです。
同じ腕の振りで低めに投げられれば、威力あるストレートとのコンビネーションは武器になります。
また、右投手のチェンジアップは、左打者対策にもなりますし、今までは速い球中心でしたので、武器であるストレートを活かすためにも、モノにしてもらいたいです。
ただ、ストレート同様に制球面が重要になる投手です。
軟式野球からのプロ入りで、昨年は硬式への慣れが優先されましたが、1軍を経験し今季は飛躍の年にしたいです。
魅力のある球を投げる投手ですし、中継ぎはチャンスもありますし、長いシーズンですので、1軍で使える中継ぎ投手は何人居ても困りません。消去法で選ばれるのではなく、使いたいと思わせる活躍を期待したいです。
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