ライオンズは現在66名の支配下選手登録見込みです。
今季開幕時は63名と、支配下枠を大きく余らせてスタートしました。
怪我人や高卒ルーキーもいることから、実戦で投げられるファームの投手が不足してましたが、補充もせずに少ない人数で無理やり回してきました。
渡辺GMも、期限までに育成選手を保有出来る支配下選手登録65名の最低ラインに到達すれば良いと、70名の上限を目指すのではなく、65名の最低ラインでオッケーの方針を立てたのが今季でした。
少数精鋭といえば聞こえは良いですが、ライバル球団は70名の上限を意識しながら、取捨選択し補強しているのに対して、ライオンズはそれより少ない65名を意識し、補強ではなく育成選手からの補充となっている状況は、前年最下位のチームとしては残念な編成でした。
ただ、西武グループの経営状況もありますし、おそらく渡辺GMも戦力が足りないから前年最下位だったのに補強が出来ない状況は苦しいと思っていたでしょうし、ファンとしても我慢しなくてはならない状況であったことは理解します。
今季は支配下63名でスタートしましたが、滝澤、長谷川、赤上、中熊選手が育成から支配下選手登録され67名となりました。
そして現状は、内海、十亀、武隈、熊代選手が引退、牧野選手はおそらく育成契約、佐野、戸川選手が戦力外で7名が抜け、ドラフトで指名した支配下選手6名が入ってくる見込みですので、支配下選手登録66名見込みとなります。
育成選手の中には、豆田投手のように成長している選手もいますし、今年指名した育成4選手の中にも、水上、滝澤選手のように1年目から支配下入りさせる逸材が出るかも知れません。ライオンズは、2年連続育成ルーキーを支配下入りさせているので、可能性はあると思います。
また、トミージョン手術からの復帰組である上間、伊藤投手は戦力化が本格的になるのは再来年ではありますが、来年からファームで実戦登板は出来るでしょうし、同じトミージョン手術からの復帰組である齊藤、粟津投手と比べて、伊藤、上間投手は1軍実績もある投手ですので、順調なら来季の支配下選手登録も可能性があります。
さらに、支配下選手登録最有力候補である育成のヘレラ投手は、今季の外国人5人の中に入れられるかも知れませんが、ファームで一番結果を出してますし、支配下入りさせても良いと思います。
ただ、年俸的には安く契約出来ると思いますので、出来れば今季同様に外国人5人+ヘレラ投手の6人で、来季は外国人運用をしてもらいたいです。
森選手の動向次第では枠が1つ空きますが、人的補償の可能性もありますのでプラマイ0だとすれば、シーズン中の緊急事態に備えて2枠くらいは空けておくでしょうし、開幕を68名で迎えると考えると、今の66名でそのまま開幕に行くのかは微妙な所です。
育成から上げたい選手と、支配下選手を天秤にかけて判断することになります。
ライオンズの場合は、比較的支配下選手に優しいので、活躍出来ていなくても3、4年で切ることは滅多にないですし、そうなると危ないのはキャリアはあるけど芽が出ない選手です。
また、今年はドラ1 、2で外野手を取りましたので、飽和気味の外野手達は楽観視出来る状況ではありません。
今年から現役ドラフトがありますので、ドラフトにかける2人を確保しつつ、それにも入らなかった選手と育成選手たちと天秤にかけて、球団がどういう判断をするのかは注目です。
今年のような枠が埋まらない状況から、来季は取捨選択する判断が求められます。
万が一に備えて枠を空けておく事は必要ですが、ライオンズの場合は、シーズン中にメジャー帰りの選手を獲得したり、外国人を余剰に獲得したりすることはありませんので、今年のように大きく空けておく必要はありません。
球団が望んだ松井新監督になりましたし、望んで就任させたからには、大した補強は出来なかったとしても、せめて人数くらいはしっかり整えて来季は戦いたいです。
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