今季で育成契約が切れた、上間永遠投手、粟津凱士投手、出井敏博投手は無事来季の育成契約を結びました。

上間投手

今季はリハビリの年となりました。
トミー・ジョン手術からの回復具合に関しては、「今は痛みもなく順調に来ている。来年も育成契約なので、支配下を目指して、1軍の舞台で投げられるように」との事です。
渡邊、井上投手と共に一昨年のフェニックスリーグで頭角を現し、翌シーズンでは開幕ローテにも入ったポテンシャルの高い投手です。
キレの良いストレートが武器の投手ではありますが、1軍では制球、球速共に物足りない部分もありました。
ただファームでは好投が続き完投も経験するなど、期待の持てる若手先発投手です。
来季もリハビリは続きますが、秋季キャンプではブルペン入りもしていましたし、実戦復帰も見えてきました。
イースタン前半戦でリハビリ登板を行い、徐々に強度を高めてイースタン後半戦には先発としてイニングが投げられるようになればと思います。
本格的に1軍を狙うのは再来年になるかも知れませんが、その頃には肘も馴染んで来ると思いますし、焦らずに取り組んでもらいたいです。
粟津投手

トミー・ジョン手術から今季実戦復帰を果たしました。
イースタンの成績は、

10試合10.2回
WHIP1.50 K/BB1.71
奪三振率10.13 与四球率6.17
復帰当初はリハビリ登板を兼ねていた事もあり、抜け球が多く制球を乱すことが多かったです。球速も140前後とまだまだ物足りない所でした。
ただ、シーズン終盤頃には変化球のキレが良くなり、得意のシンカーやスライダーで空振りを取る場面も増えてきました。
手術した右肘については、「投げるストレス、痛みは手術する前よりすごくよくなった。大学時代から潮崎さんのシンカーを参考にしてきた。決め球のシンカーを磨きたい」との事です。
来季は大卒5年目のシーズンとなります。
トミー・ジョン手術をしたとは言え、1軍キャリアは1試合しかありませんし、立ち位置的には厳しいです。
来季も手術した肘の状態を見ながらにはなりますが、得意のシンカーを活かした投球でイースタンで活躍し、支配下入りを目指したいです。
出井投手

イースタンの成績は、

28試合76.2回
WHIP1.90 K/BB1.33
奪三振率7.51 与四球率5.67
ファームが投手不足の中、先発に中継ぎにフル回転で、76.2回ものイニングを投げてくれました。
試合を成立させるためにだいぶ無理をさせましたが、離脱もなくチームとしては非常に助かりました。
今季は球速が上がり、スライダーで空振りも取れるようになりました。
今までは、制球は良いが出力が低い投手でしたが、今季は球速も変化球のキレも上がり三振も多く奪いました。
本人も、「全体的なレベルアップが必要。秋に豊田コーチから球速をアピールして欲しいと言われた。さらに伸ばしていきたい」と意欲的です。
ただ、出力は上がりましたが長所であった制球がイマイチとなっていますので、出力を高めても制球を乱さないようにレベルアップしてもらいたいです。
来季は育成4年目となります。
育成期限である3年を経過し支配下入りは叶いませんでしたが、来季も球団は育成契約し本人も意欲的です。
ただ、大卒の育成投手ですのでチャンスはそう何年もありません。
出井投手としては、来季がラストチャンスだと思いながら悔いの残らないように練習、試合に取り組んでもらいたいです。

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