第1次戦力外通告期間が終了しました。
ドラフトの結果によっては追加の第2次戦力外がありますが、第2次戦力外の場合は育成契約前提での戦力外も多いので、ある意味純粋な戦力外選手達となります。
勿論、今後前球団からの育成契約打診もあるかも知れませんが、戦力になりそうな選手がいればライオンズも目を光らせておく必要はあります。
個人的には、昨年の楽天西川選手や炭谷選手のように、チームの方針にフィットしきれず、またコストカット的な意味合いもある戦力外は別ですが、基本的には戦力外選手獲得は補強と言うよりも補充です。
ライオンズは3軍制を来季も維持するなら、ドラフトで育成を指名するだけでは選手数が足りません。
そのため、戦力外の中から育成でも良いと言う怪我のない選手を積極的に補充してほしいと書いてきました。
育成契約ならリスクも少ないですし、今季のように怪我人も無理やり試合に出させる必要がなくなるなら、補充は積極的に行いたいです。
戦力外から戦力として獲得するのは難しいですが、可能性があるとすれば阪神遠藤選手、岩田投手は面白い存在です。
遠藤選手は、高卒5年目23歳左打ちの主にセカンドを守る内野手です。
ファームでは打率.262、OPS.707と悪くなく、出塁率、四球率に関してはファーム14球団No.1と圧倒的です。
ボール球スイング率も空振り率も低く、アプローチ面はかなり優秀です。セカンド守備も悪くないです。
ただ、パワー不足が顕著です。
このパワーだと、1軍クラスの投手の球威に対応するのは難しいです。だからこその戦力外です。
1軍を想定するなら、ミートとパワーの両立が必要ですが、阪神としても5年様子を見てパワー不足解消は難しいとの判断でしょう。
ライオンズの1.5軍クラスの選手たちも、打球が良くてもアプローチが駄目、アプローチが良くても打球が駄目と言う選手も多いので、打球面に大きな課題がある遠藤選手を育てられるとは言い切れず、支配下としての獲得にはリスクもあります。
二遊間は人数的にも欲しい所ですし、特にセカンドとなると尚更ですが、このパワー不足はどうでしょうか。
もし獲得するなら、今までの打撃スタイルにテコ入れをしなければなりませんので、下手すると良い部分を消す可能性もあります。
育てられる自信がなければ、支配下としての獲得はリスクが大きいです。
岩田投手は、4年目26歳の変則左腕です。
ファームでは46試合38.1回で防御率2.11、K/BB5.80、WHIP0.86と素晴らしい成績です。
球速は135キロ程度と遅いですが、K%は20%あり空振りも取れる投手です。また、BB%3.5%と制球も良いです。
変則左腕と言う事もあり左打者に強く、登板数とイニング数を見ても分かるように、典型的なワンポイント左キラーです。
ただ、ワンポイント起用の投手は近年需要が減っていますし、イニングを稼げないとなると1軍ベンチ入りも難しくなります。
また、この成績はあくまでファームでの成績ですので、1軍の左の強打者、パ・リーグなら柳田、近藤選手などを相手にこの出力で勝負出来るかどうかです。
この低い出力でも空振りは取れているので、キレは十分あると思いますが、どう判断するかです。
個人的には、そもそも中継ぎ投手で何年も活躍するのは難しいと言う前提で言えば、初見では打ちづらい変則左腕ですし対戦が少ないパ・リーグなら、来季だけを考えればワンチャンあると思います。
ただ、左のワンポイントとなるとシーズン通して投げたとしても、30〜40イニング程度になります。
コスパは悪くなりますのでそこをどう考えるかですが、今季ライオンズの左キラーを担ったヤン投手が30.2イニングですので、代わりの左キラーをベンチが欲するなら助っ人にワンポイントさせるくらいなら岩田投手は候補になります。
怪我などしていないかが重要になりますが、コンディションに問題ないなら検討しても良いと思います。
繰り返しにはなりますが、戦力外は補強でなく補充だと思っていますので、まだ使えるがコストカットでの戦力外以外は基本はスルーです。
ただ、3軍で怪我人を無理やり試合に出させないためにも、戦力外から補充はオッケーです。
そのため、補強となる選手を戦力外から探すくらいなら、助っ人やトレードに注力した方が良いです。
しかし、補強が少ないライオンズですので、戦力外も目を光らせておかなければなりません。
西口政権が既存選手と見比べて、少しでも使い所の見える選手がいるならば、補強として獲得に向かいたいです。
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