ライオンズの明るい未来、高卒トリオが凄いです。
高卒ルーキーの狩生、篠原、冨士投手の3人が、この時期からポテンシャルの高さを見せるパフォーマンスです。
ライオンズには、この高卒投手に楽しみな投手が多いです。
高卒4年目トリオの羽田、黒田、菅井投手が順調に育ち、今季全員が1軍デビューを果たしましたが、高卒3年目山田投手、高卒2年目杉山、成田、川下投手も好素材です。
最近のライオンズは、高卒投手が育つムーブが起きています。
羽田、黒田、菅井投手の高卒4年目トリオのように、狩生、篠原、冨士投手も新高卒トリオとして切磋琢磨してこのムーブに乗ってもらいたいと書いていましたが、予想以上に良い投球を見せています。

ドラ5篠原響投手は、圧巻のパフォーマンスが続きます。
ここまで対外試合も含めて56人の打者に対して、なんと四球ゼロです。
単に四球を出さないだけでなく、最速を更新するなど高い出力も両立し三振も16個奪っています。
K-BB%は驚異の28.6%です。
松坂大輔のように世代を代表する競合ドラ1ならまだしも、ドラ5の高卒ルーキーのこの時期のパフォーマンスとは思えません。
3軍ではなく2軍相手で圧倒出来る所は、期待が高まります。
ドラフト当初は、スカウトのコメントの「投げっぷり」に不安を覚えましたが、ライオンズスカウトの眼が優れていました。
高卒ですし今季は身体作りが基本ではありますが、この内容ならもしかすると前半戦の内に1軍デビューもあり得ます。
大事な素材ですので、この辺は育成方針とのバランスを見ながらにはなりますが、肩、肘は消耗品ですので、デビュー出来る身体とメンタルが整えば1軍でも見たい投手です。

その篠原投手よりもポテンシャルの高さから、ドラ3指名を受けた狩生投手も素晴らしい投球です。
篠原投手が出来過ぎですので普通に見えてしまいますが、高卒投手がこの時期から複数イニングで三振>四球の投球が出来るのは凄いことです。
キャンプはリハビリ班でしたが、順調にイニング数も投げています。
この投手も制球良く投げられ、空振りも取れる投手です。
素材で言えばドラ1級の投手ですので、くれぐれも怪我をしないように育成したいです。

さらに、育成の冨士投手も凄いです。
個人的に注目している育成投手です。
出力は物足りませんが、低いリリースから伸びのあるストレートを投げ込めています。
変則左腕ですしまだ線が細いため、身体作りから怪我予防に繋げたい所ではありますが、仕上がりが良く篠原投手同様に既に先発としてイニングも投げられています。
狩生投手同様に3軍メインではありますが、2軍でも試して見たい素材です。
隅田、武内、菅井、杉山投手と参考に出来る左腕の先輩も多いチームですので、まずは年齢的にも身近な菅井投手ルートを歩みたいです。

特徴的なのは、3人共に制球と出力のバランスが良い所です。
勿論1軍となると、そのバランスをもう二段階くらい上げられるようにしたいですが、この制球の良さは最近の投手指名の特徴でもあります。
過去、球は速いが制球難の投手を多数指名して来ましたが、モノになった投手は少ないです。
ただ、近年は出力よりも制球の良い投手を指名し、入団してから出力を高める取り組みをするように変化してきています。
球団的には、制球改善は難しいが球速なら上げられると見込んでの事かも知れません。
しかし、それはあくまで見込みであり実現出来るかは今後の育成次第です。
狩生、篠原、冨士投手の新高卒トリオは、ライオンズの新しい投手指名の基準を作る代表例になるかも知れません。
3人は様々な期待を背負っていますが、まずは怪我なく成長のためのトレーニングが出来るようにケアも徹底してもらいたいです。

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