二桁勝利カルテット達成まで、あと少しとなりました。
髙橋、平良投手10勝、今井、隅田投手9勝です。
近年のライオンズ二桁勝利カルテットとなると、直近は2008年の岸、石井一、帆足、涌井となります。
それ以前でも、1999年は松坂、西口、石井貴、豊田、1997年は西口、潮崎、石井貴、豊田、1991年は工藤、郭、渡辺智、潮崎と投手王国と言われていただけはあります。ちなみに1992年は、石井丈、郭、渡辺久、工藤、鹿取と5人も二桁勝利がいます。
4人も二桁勝利がいるとなると当然チーム成績も上がり、1999年は2位でしたが、他の年は全てリーグ優勝しています。
しかし、今季は二桁勝利が4人出そうな状況でもチームは最下位争いをしています。
大きな原因としては、勝ち負けは運もありますし野手との兼ね合いもあることを考えれば、やはり得点力不足の打線が足を引っ張っています。また、勝ちパが確立出来ず中継ぎで落とす試合も増えています。
さらに、髙橋、今井、平良、隅田投手で38勝27敗なのに対して、松本、與座、エンス投手とローテ5、6番手で7勝23敗と大きく負け越しています。
中継ぎの課題も大きいですが、まずはイニングを投げる先発です。ライオンズとしては、来季このローテ5、6番手を改善しなくてはなりません。
新外国人先発や即戦力ドラフトなどの新戦力に加えて、ファームの若手先発の成長などで埋めることになりますが、キャリア的にもローテ5、6番手に入ってもらわなければならない投手は、渡邉勇太朗投手です。

現在は1軍練習に合流しています。
髙橋、平良投手らと自主トレを共にしているだけあって、身体つきも大きくなりました。
今季は飛躍したいシーズンでしたが鍛えた身体を活かしきれず、ストレートに球速も球威もなく、制球はバラつく状態が続き、1軍はおろか3軍で調整もしました。
後半戦に入りイースタンでも好投を見せるようになり、まだまだ課題はあるものの来季を見据えて、ようやく1軍でも試してみたい状態になりました。
いくつか課題はありますが大きな課題は、対左打者の際にストレートがアウトハイに抜ける悪癖と、カット以外の変化球が機能していない所です。
本人はカット、スライダーに手応えがあると話していますが、カットは元々良かったですので、空振りを奪う球でもあるスプリットの精度を高めたいです。
また、ストレートで空振りを奪う投手ではないとも話していますが、基本はストレートと変化球のコンビネーションで抑えて行く投手なのはそうなのですが、それならば緩急が使えるようにカーブの精度を高めたいですし、何より基本のストレートの球速、球威、制球は必須です。
個人的には、ストレートに自信がついたと、本人が口にするようになってもらいたいです。

150キロ近いストレートは投げられる投手です。
空振りはさほど取れませんが、ファールやゴロを打たせるための球速、球威は欲しいです。その上での変化球です。
ファームでは良くなっていますが、ストレートがアウトハイに抜ける悪癖を完全に修正しないと1軍では厳しいです。
また、対左を苦手にしていますが、ストレートをゾーンに投げられるようになれば、低めのスプリットやインローのカットも効果的になりますので、まずはストレートの精度です。
ライオンズは今季先発陣が飛躍していますが、髙橋、平良、今井、隅田、松本、與座、エンス投手の次となると、渡邉、浜屋投手が本来は埋めなくてはならないキャリアです。
今季は髙橋、平良、今井、隅田投手の4人で貯金11しているのに対して、松本、與座、エンス投手のローテ5、6番手が借金16と大きく負け越しています。
もちろん勝ち負けは運もありますが、今季のライオンズのローテ5、6番手は内容も良くないです。ここを渡邉投手には、来季担えるようになってもらわないと困ります。
1軍での登板も貰えると思いますので、来季こそローテ争いに入れるように、課題を改善した所を見せてもらいたいです。

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