ライオンズの守護神も、来季は厳しい立場からのスタートとなります。
複数年契約を結んでいますが、最終年のみ年俸変動性のため来季はダウンとなりました。
今季は40試合に登板し、防御率5.45、WHIP1.34、K/BB3.86ですが、BB/9は1.66、K/9は6.39と昨年よりも良いです。
昨年よりも良くても抑えられなくなって来ていますので、この辺は衰えが感じられる所です。
実際、33セーブをあげた2020年と比べるとK/9が7.71→6.39と空振りが取れなくなって来ています。
またHR/9が1.18と、これは昨年も今年もですが被弾が増えています。後ろを任される投手としては、確実に失点をする被弾だけは減らしたい所です。
本人も言うように、高年俸を貰っている投手としては納得の出来る成績ではありません。
2020年オフに4年契約を結び、来季で複数年契約が切れます。
複数年契約を結んだ時も書きましたが、鉄人増田投手とは言え、複数年契約を結んだ時には既に肉体的にも下り坂になる歳でしたので、不良債権化は覚悟の複数年でした。
それも踏まえた上で、FA残留してくれた事に感謝をしましたので、個人的には不良債権化は仕方ないと思っています。
ただ、思ったよりも早く衰えが見え始めました。
4年契約3年目から衰えが見え始め、4年目は不良債権化だと予想していましたが、2年目となる昨シーズンからストレートで空振りが取れなくなり、3年目となる今季はそれがより顕著になりました。
複数年はここまでの3年、それに見合った満足な成績が出せていません。厳しい事を言えば、複数年は失敗です。
来季は、今季よりも厳しいシーズンになると予測されます。
増田投手の生命線はストレートです。
真っスラとも言われる、微妙に変化するストレートで空振りを量産する投手です。全盛期はストレートゴリ押しでセーブを積み上げて来ました。
そのストレートが昨年から空振りが取れなくなり、今季はさらに取れなくなりました。
スライダー、フォークと変化球を交えての投球にスタイルを変えましたが、元々変化球投手でもないですし、ウイニングショットにはなっていません。
ただ、全盛期のようにストレートゴリ押しのスタイルに戻せるかと言えば厳しい状況ですので、来季も変化球を交えてのスタイルになる事が予測されます。
まずは、スライダーの精度を高めてキレ良く低めに集められるようにしたいです。増田投手は元々制球の良い投手ですので、狙った所にスライダーを投げられる制球とキレを高めたいです。
また衰えたとは言え、増田投手はストレートが軸なのは変わりませんので、ストレートの制球と球速は上げたいです。
ストレートの回転数が高い所は維持出来ていますが、球速が140中盤くらいだと弾き返されますので、2〜3キロアップさせて常時148キロ以上出せるようにしたいです。
150キロ近いストレートを左右高低に投げ分ける事が出来れば、簡単には打たれませんので、出力と制球を両立出来るようにトレーニングしたいです。
若い水上、豆田、佐藤隼投手と抑え候補もいますし、球団としては新外国人リリーフを2人獲得予定です。
チームとしては、衰えも見えている増田投手にいつまでも頼ってはいられません。
ただ、増田投手が師匠と仰ぐオリックス平野投手はまだバリバリ1軍でやっていますし、年下の増田投手が出来ない事はないです。
数々のピンチを抑えてきた経験から積み上げてきたメンタルと投球術は若手にはないメリットですので、オフは身体のメンテナンスをしっかり行い、トレーニングと合わせて万全な状態にして、高い出力でのストレートをもう一度投げられる増田投手を見せてもらいたいです。
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