ライオンズの来季の守護神は競争になります。
新加入のアブレイユ投手も含め増田、水上、田村、佐藤隼、豆田投手らが競うことになります。
ただ、現時点ではタラレバ要素が多く決め手に欠けています。
ストライクが入れば、復活すれば、成長すればなどなど、タラレバ要素を開幕までに一つずつ消して行かなければなりません。
この辺は、松井監督よりも豊田コーチの判断が重要になりますので、豊田コーチがキャンプでしっかり見極めたいです。

アブレイユ投手は、メジャーで高い奪三振率を誇っていましたし実績は十分ですが、高い与四球率が懸念されます。

球質を維持したまま、ストライクが入ればと言った所ですので、見極めや修正も必要です。
お金をかけて球団が獲得した投手ですので、使わないと言う選択肢はありません。使える投手に仕上げたいです。
また、実績で言えばNo.1は増田投手ですが、衰えが顕著です。

昨年からストレートで空振りが取れなくなり、今季はその傾向が加速しました。
年齢的にも、来季は大丈夫とは一概には言えないですし不安は大きいです。
特に、本人が不調の原因を掴めていないのは復調へ向けての大きな不安です。
今季から加入するアナリスト達がしっかり分析し、復調に向けて手助けをしてもらいたいです。
若手では、佐藤隼、豆田投手と楽しみな投手もいます。

ストレートに威力もあり、伸びしろもありますので期待をしています。ただ、来季から守護神となると成長が必要です。
佐藤隼投手は制球と変化球がもう一つですし、豆田投手はまだファームの時程、武器のストレートで空振りが取れていません。
成長があれば後ろを任せたい投手ですので、オフのレベルアップに期待です。
タラレバが多い中、今季の成績で決めるのならば守護神筆頭は田村投手です。

今季は24試合に登板し、防御率1.52、WHIP0.93、K/BB2.50、FIP2.55、K/9は7.91、BB/9は3.04と素晴らしい成績です。
特にチェンジアップ(本人曰くフォーク)は、空振り率が28.2%と決め球になるだけでなく、ストライク割合が53.7%とカウント球にもなる魔球レベルの球となっています。
今までは敗戦処理がメインでしたので投手としての格は高くはないですが、成績は素晴らしいです。
今季途中までは首脳陣からの評価が決して高くはなかったのですが、背番号も20に格上げされ球団からも大きな期待をされるようになりました。
後はストレート、カットの精度を上げられれば安定した投球が出来ると思います。ストレートの平均球速146キロですが、もう2〜3キロ上げて行きたいです。
また、シーズン通した活躍の経験がないため、体力的な部分も必要です。ストレートも球速、制球共に不安定さがありましたので、そこも改善が必要です。
個人的には、水上投手の復活に期待をしています。

平良投手の先発転向により、本来は今季の守護神は水上投手に担ってもらいたかったシーズンでしたが、球速が5キロも落ちるなど怪我を疑うようなパフォーマンスでした。
幸い怪我はないとの事ですが、キャリアの浅さもあり蓄積疲労が抜けきれず調整を失敗したのが本人的には不調の原因と捉えています。
本当に肘、肩に不調がなければ、オフはしっかり良い時の投球フォームを固めたいです。
奪三振率は高くないですが、打球管理に優れ昨年はまともに打球を捕らえさせませんでした。
このパフォーマンスに戻せれば、メンタル的にも十分守護神を任せられる投手です。
守護神は競争と言えば聞こえは良いですが、実際は決め手に欠けるために競争となっています。
昨年開幕前までの、増田、平良投手の高いレベルでの競争とは違います。
タラレバ要素も多く、やってみないと分からない状況は不安もありますが、最悪その時の調子や相手打順に合わせてやり繰りしていくしかありません。
無理に固定するくらいなら、それでも良いと思いますが、どちらにせよ豊田コーチの起用がポイントになります。
中継ぎだけでなく、先発ローテ5、6番手の起用も課題ですので、そこも含めて豊田コーチの手腕と1人でも使える投手の出現に期待をしたいです。

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