松井監督は2024年シーズンも、「足」を意識させる考えです。
監督就任時に掲げた「走魂」は、松井監督のやりたい野球です。
足=盗塁ではなく、隙のない走塁、1点を取るために足も使っていくという、松井、大友、高木大成の時代を彷彿とさせる考えが根幹にあるのだと思います。
当時は、投手力を中心とするディフェンス力で優勝しましたが、松井監督としては同じような野球をやりたいのでしょう。
ただ、数年前からは良くなったとは言え、当時の投手力と比べるとまだまだ他球団を上回る強みとは行きません。
現状、ローテ5、6番手と中継ぎは弱みの部分です。
ちなみに、強みとなると源田、外崎選手中心の内野守備力ですが、加齢と共にこの強みも徐々に減っていく可能性が高いです。
また、打線に関しても当時は非力さが目立つ分足を使いましたが、それでも中軸には鈴木健、マルティネスと長打の打てる選手がいました。
当時に比べて他球団の補強姿勢も積極的になりましたし、今や戦力的にもパ・リーグ下位に位置するライオンズとしては、昔と同じようにとは行きません。
1年監督を経験した松井監督も、当然体感したと思います。

足は遅いよりも早いに越したことはありません。走塁も得点力アップしに貢献はすると思います。
球団としても、秋本真吾氏をスプリントコーチとして招き、走塁改革に積極的です。
西武ライオンズ春季キャンプA班B班共にスプリントトレーニングは無事終了しました。まだまだキャンプは続きます。今シーズンはまた新たな取り組みが始まります。とにかく選手に閃きと成長を。12球団唯一無二の取り組みを形にします。#やる獅かない pic.twitter.com/5K31U4hQnu
— 秋本 真吾 (@405ARIGATO405) February 14, 2024
走ることは基本ですし大事なことでもありますので、そこを徹底させるのは悪くはないです。
ただ、判断力とという部分で稚拙さのある選手も多いです。
昨年は、逆に得点力を下げる無謀な盗塁や走塁と言ったミスも増えました。
それに、昨シーズン中から書いていますが、根本的に得点力不足を解消するには足より長打です。
ランナーを進めても、ホームに帰らなければ得点にはなりません。
ライオンズの若手選手は、打撃に期待の持てる選手も多いですが、全体的に打球が弱かったりしますので、意識させるなら、強い打球を安定して打てるようにしてもらいたいです。
得点力アップには、まずは出塁するために四球も選べるアプローチ面の向上、そして効率的にランナーを返すために長打を放つ打球面の向上を、野手は走塁以上に意識したいです。

松井監督は足を意識していますので、今季も上位打線には足のある選手を使いそうです。
ライオンズだけでなく他球団でもそういう傾向があるチームもありますが、個人的には1〜4番はチーム内でも打撃の期待値が高い選手を並べたいです。
まだシーズンが始まっていませんが、両外国人がある程度活躍する前提での希望は1番から佐藤龍、コルデロ、外崎、アギラー選手です。
足は遅いが出塁率の高い佐藤龍選手をトップにし、三振か長打かの両外国人の間に昨年チーム野手トップのWARを出した外崎選手を入れる打順です。
戦力的に山賊打線のようにどこからでも点が取れるとは行きませんので、少しでも打席が多く回る上位にチーム内でもOPSの高い選手を固めたいです。
松井監督は、2番に強打者を置くメジャー経験もありますし、まだ監督としての実績も少ない訳ですので、変な拘りは持たず上位は足の速い選手という固定概念をなくし、柔軟に考えてもらいたいです。
昨年までの松井監督だと、足の遅い1番佐藤龍選手はないでしょうし、繋げるマキノン選手ならともかく、大砲であるコルデロ選手の2番もなさそうですが、リーグ5位のチームですし考え方も大きく変えていってもらいたいです。
とは言え、昨年は打てる選手自体が少なすぎて打順云々以前の問題でしたので、今季こそは選手達も上位を任せられる力を見せてもらいたいです。

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