前半戦で自力CS進出が消滅し、勝率も.314と歴史的低迷のライオンズですが、その中での明るい未来です。

チームの勝利が最優先ですので、勝率が2割に届きそうな中で明るい未来も何もないのですが、今シーズンのライオンズは暗黒期を脱する糸口を掴むのが大きな命題です。
暗黒期を脱するためには、ドラフトや外国人、トレード、FAなどによる新戦力の獲得と言った編成面だけでなく、育成面も含めた球団体質の改革も必要です。
誰がGMをやるのか、誰が監督をやるのか、誰が先頭を切って改革を行うのか。。。
今までのライオンズの球団体質を見ていると、正直大きな期待は出来ませんが、シーズン中の現場としては今まで出来る最大限の事をやらなくてはなりません。
その中で、次世代を担う若い選手が頭角を現して来ているのは、歴史的低迷の中でも明るい未来となります。
投手では、伸び悩みから今季一気に覚醒しそうな渡邊投手、プロ初勝利を挙げた菅井投手、青山投手、そしてプロ初先発をしたライオンズのトッププロスペクト羽田投手です。
渡邊投手はずっと期待されながらも伸び悩み、毎年同じ課題を抱えていましたが、ようやく覚醒しそうな勢いです。
7/16のオリックス戦では、自己最多の9奪三振と内容も伴う結果を出しました。
以前はストレートの制球が悪く、左打者のアウトハイに抜ける悪癖がありましたが、そのストレートの安定性が増し、元々良かったカットも効果的に使えるようになりました。
スプリットの精度も高められれば、もっと空振りの取れる投手になれると思いますので、投手としての力を高めて行きたいです。
今季大きくした伸び支配下入りをした菅井投手は、プロ初勝利です。
球速の割に空振りが取れるストレートを軸に、スライダー、チェンジアップで空振りが取れ、カーブでカウントも取れます。
1軍でもファーム同様に、しっかり空振りを奪えました。
後は、全体的に出力面が物足りませんので、球速アップをさせてワンランク上に行きたいです。
制球も悪くないので、師匠である内海コーチのような投手を目指したいです。
昨年オフから先発転向した青山投手も、先発としてプロ初勝利です。
昨年中継ぎ投手として磨いたスプリットが、大きな武器になっています。
そのスプリットともう一つ武器になる変化球を作り、ストレートの球速と制球を両立出来ればローテ投手になれると思います。
後半戦では、内容も伴う結果を出すことを期待したいです。
先発デビュー戦は大荒れでしたが、先発として一歩目を踏み出した羽田投手です。
まだまだエイヤーと力任せに投げるだけと言う印象でしたが、降板後のコメントは予想外と言ったら失礼ですが、しっかり課題を分析していましたし次の登板では改善して来てくれると期待しています。
ポテンシャルで言えば、ライオンズの若手の中では1番ですので、球団としても育て上げたい投手です。
育てると言っても、ただ1軍で起用するだけでは伸びません。
特に、菅井、青山、羽田投手と言ったキャリアの浅い投手は、タイミング良く起用し出来たこと出来なかった事を確認、出来なかった事を修正しタイミングを見て次戦起用としていきたいです。
無条件で起用するのではなく、しっかり競争させて1軍ローテを担わせたいです。

歴史的得点力不足の野手は、厳しい状況が続きます。
渡部、長谷川、蛭間選手と期待をしていた選手達が、今の所変わらず伸び悩んでいます。
ただその中でも、山村選手がポテンシャルの高さを見せています。

成績的にはまだまだですが、先日のソフトバンク戦では、圧倒的な奪三振率を誇る左腕のヘルナンデス投手の速いストレートをしっかり踏み込んで打ち返しました。
左腕からクロスステップする投球フォームは、左打者にとっては背中からボールが来る恐怖心もあり、他の左打者はやや腰が引けるような所もありましたが、山村選手は腰も引けずにしっかりスイング出来ました。
非常に内容の良い打席でした。
渡部、長谷川、蛭間選手と期待されながらも伸び悩む野手が多い中、山村選手は1軍で使われ続けるのは実質1軍1年目のようなものですが、このまま突き抜けるか、他の若手と同じように一時的な活躍で伸び悩むか、後半戦は注目したいです。

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