今季は毎試合のように肩を作り、疲労も心配された佐藤隼輔投手です。







貴重な左腕リリーバーであるからこそ、毎試合のようにブルペンで肩を作るシーンを見かけました。


同じ左腕の佐々木投手が手術により離脱したこともあり、佐藤隼投手に負担が集中してしまいました。


対左だけでなく、僅差、ビハインド、勝ちパと便利屋起用となったのは大変なシーズンだったと思います。


元々、大学時代は怪我の多い投手でしたので、こう毎試合肩を作ることで故障も心配されましたが、離脱なくシーズンを終えたのは良かったです。



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起用法に関しては同情する部分もありますが、正直6月までの佐藤隼投手のパフォーマンスだと便利屋起用もやむを得ずといった内容でした。


課題の制球がまとまらず空振りも取れず、三振が少なく四球の多い厳しい投球でした。


この内容では大事な場面は任せられませんし、かといってファームに活かせる余裕もないため便利屋起用となりました。


ただ、7月以降は見違えるように良くなりました。


左打者のインハイ、右打者のアウトハイに抜ける球が減り、ゾーン内で勝負出来るようになりました。制球が改善されたことで球威あるストレートも活かせるようになり、三振率も大幅に上昇しました。


シーズン後半は僅差で起用されることも増えましたし、この内容を継続出来れば来季も勝ちパを任せられると思います。



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個人的には、先発再挑戦を望んでいましたが、手薄なブルペンから佐藤隼投手を転向させる余裕もないですし、課題の変化球はまだまだ課題のため、来季も中継ぎで勝ちパを担ってもらうことになると思われます。


抜け球を減らしゾーン内で勝負出来るようになれば、変化球に課題はありますがストレート勝負が出来る投手ですので、十分勝ちパを任せられると思います。


ただ、中継ぎをやるからには8回、9回を任される投手へとレベルアップしてもらいたいです。


大学時代武器だったスライダーはプロに入り機能しなくなりましたが、炭谷選手からのアドバイスもあり今季はカウント球になりましたし、昨年より大幅に割合を増やしたチェンジアップが空振りも取れる変化球として機能したのは非常に大きかったです。


速いストレートを軸に、スライダー、チェンジアップの投球で、K/9も6.13→7.47と大きく向上しました。


オフに習得したパームはまだまだ精度は低いですが、ものになれば大きな武器になります。


シーズンが始まれば使える球、使えない球と取捨選択しなければなりませんが、本人の感覚的に行けると思うなら、オフはパーム完全マスターのための練習も加えたいです。


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懸念されるのは、コンディションです。


毎試合のように肩を作っていては、登板した時に満足なパフォーマンスを出せません。


特に佐藤隼投手は制球を乱しがちですので、疲労から投球フォームを乱さないように調整法と起用法は考えてもらいたいです。


ただ、まずは今季の疲労を抜くことからです。


2022年は中継ぎとして大活躍だった水上投手は、それまでの疲労が抜けきれず投球フォームを乱し、翌年絶不調となりまだ改善の兆しも見えてきませんので、同じことにならないようにケアは徹底してもらいたいです。



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