菊池雄星選手の影響を受けたライオンズ投手陣は、チーム内に良い流れを作っています。
以前も書きましたが、菊池雄星選手の影響を受けた高橋光成、平良海馬投手がデータを活用した理論的なトレーニングにより大きく成長し、その流れを若手投手にも波及させています。
渡邉、羽田投手に加え、武内、山田投手も今季からその流れを汲んだトレーニングを行っています。
自分に合っているかどうかはありますが、根拠のあるトレーニングが飛躍に繋がっている選手が多いのも現実です。
個人的にも、限られた時間と体力で最大限の効果を出すためには根拠のあるトレーニングご必要だと思いますので、良いと取り組みだと思います。
ただ、昨年は高橋投手、渡邉投手、與座投手と身体を大きくし過ぎた結果、逆にパフォーマンスを落としました。
根拠ある身体づくりだとは思いますが、肝心の選手がその身体を使いこなせる技術が足りませんでした。
しかし、今季はその失敗が活かせています。
特に、菊池雄星選手プロデュースのKOHでトレーニングした渡邉、與座投手はここまで見違える投球を見せています。
KOHでのトレーニングも1月から自己最速を出すなど順調でしたが、オープン戦に入っても昨年とは違う投球を見せられています。
中でも、與座投手は状態がかなり良いです。

オープン戦は、15回を投げて防御率1.20、WHIP0.73、K-BB%22.8%と圧巻の投球です。
四球は僅か1個と、以前の制球抜群の與座投手復活の期待が高まります。
本来三振を取りまくる投手ではありませんが、15回で14奪三振とイニング数と同等の三振が取れています。
相手が與座投手慣れしていないセ・リーグ相手と言うこともありますが、それにしてもここまで空振りが取れるのは球自体の良さもあると思います。
KOHでのトレーニングの成果が、実戦でも出せています。
若手だけでなく中堅選手の復活にも、菊池雄星効果が出ていますね。

ライオンズは、ローテ5、6番手に不安があります。
ここ数年ずっと課題です。
先発投手は中継ぎよりも、勝ち負けに大きく影響します。点の取れない、昨年のライオンズ打線を考えれば尚更です。
だからこそ、平良海馬は先発起用したい想いがあります。
ただ、渡邉、菅井投手の成長が見込め、さらに正直予想外だった與座投手の好調は嬉しい誤算です。
シーズン通してとなると先発の数に不安はありますが、何とか開幕に関してはローテがしっかり作れそうです。
ただ、與座投手の好調は大きな戦力アップですが、反面、與座投手は使い方次第の投手と言う個人的な考えは変わりません。
アンダースローと言う特異性を考えるなら、1試合を任せる投手と言うよりも使い所を考えながらの投手です。
実際、アンダースローの鬼門の対左打者と慣れも出てくる打者3巡目はずっと課題です。
本人の問題と言うよりも、アンダースローの宿命でもありますので、調子が良いとは言えそこは使う側が考えたい所です。
個人的には、與座+羽田、與座+菅井のように左投手と組ませて2人で7回までと、エンス投手が居たときからずっと書いて来ましたが、今季はそういう起用はするでしょうか。
弱者が強者に勝つためには工夫も必要です。
先発に1試合託す王道パターンだけでなく、こういう言わば邪道な起用も弱者には必要です。
今は與座投手が良いので、ある程度イニングを投げさせるとは思いますが、ずっとこの状態を保つのは難しいため、西口監督、豊田コーチは王道だけでなく勝つための工夫も見せる起用を今季は行ってもらいたいです。

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