與座海人投手が今季初勝利を挙げました。

今季は1月の段階からストレートが130キロ出ているなど、充実のオフを過ごせました。
その成果はキャンプ、オープン戦でも出せ、二桁勝利を挙げた2022年の與座投手復活に手応えもありました。
ただ、開幕直前にコンディション不良により開幕ローテを逃し出遅れました。
しかし復帰してからは、前回、今回と先発として好投が続いています。
今季は調子が良さそうでしたので、先発としてやれる所は想定内ではありますが、想定外だったのは配球の変化です。
與座投手はストレートを中心に、右にはスライダー、左にはシンカー、緩急をつける時はカーブが基本でした。
中心となるのはストレートですので、そのストレートが130キロ台だと変化球もより活きています。二桁勝利を挙げた2022年がそうでした。
今季もオフのトレーニングで球速アップしましたし、そのスタイルで行くかと思われました。
ただ、前回、今回の好投の要因はカーブです。
今までは、アクセントをつけるために使用していたカーブを投球の柱にしました。
右にも左にも多投し、使用率はストレートを抜いて投球の4割を占めています。
カーブでカウントも空振りも取れていますし、クイックも使いタイミングを上手く外せています。
何よりフライピッチャーの與座投手が、このカーブを多投するスタイルにしてからはゴロが多くなっています。
二桁勝利を挙げた2022年はフライ率48%でしたが、今季はここまでフライ率は37.1%、ゴロ率42.9%となっています。
前回、今回と牧野捕手とのコンビでしたが、牧野捕手も良いリードです。
課題の対左打者には、アウトローのシンカー、インハイのスライダーを使っていましたが、ここに新たにカーブも入って来ました。
新たな引き出しを作り上げた、良いコンビになりそうです。

また、起用法にも変化が出ています。
個人的には何度か書いていますが、與座投手は使い方次第の投手だと思っています。
対左打者と、相手が慣れてくる3巡目と言う明確な課題のある投手です。
今では先発だし行けるところまでと言う起用が多かったですが、今季は点差が少ない展開なのもありますが、3巡目辺りで継投に入るように変化しています。
当然、與座投手としては先発ですし完投を目指したい所ですが、致命傷となる前に交代するのも作戦としては良いと思います。

今季のパフォーマンスを見る限り、しばらくは期待が持てると思いますが、今後疲れが出てきた時にどうなるかはポイントです。
個人的には、與座4回+羽田3回など左投手と組ませて、ニコイチでの運用が良いと思っています。
3巡目に入る前に與座投手を代え、左打者が多く並ぶ打線に対して左投手をぶつける事が出来ます。さらに、半人前の先発候補を育てる事も出来ます。
與座投手としては当然もう少し長いイニングを投げたいと思いますので、疲れが出てきた時に投球フォームを崩さずに投げられるかにかかって来ます。
また、ベンチの判断も重要になってくる投手です。
與座投手の事は熟知しているので大丈夫だと思いますが、西口、豊田コーチの判断にも期待したいです。

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