ようやく1軍に戦力として合流出来た、蛭間拓哉選手です。

一昨年のドラ1も、今季は苦しいスタートとなりました。
プロ入り後2年間、イマイチ伸び切らない打撃を改善するために、オフには肉体改造に加えて打撃フォームも変えました。
ただ、その打撃フォームがしっくり来ず、本人も迷いを口にするなど迷走状態に入ってしまいました。
同じドラ1の渡部健人選手も、毎年のように打撃フォームを模索している迷走中の選手ですので、蛭間選手も伸び悩みを懸念していましたが、5月に入り打撃成績、内容も良化傾向にあります。
5月はフォームでホームランこそありませんが、打率.313、OPS.874、ISO.156と長打が出ている状態です。
また、K%7.9%、BB%13.2%と三振が少なく四球の多い打撃が出来ており、アプローチ面も良化しています。
昇格即スタメンとなった試合でも、その打球の良さは発揮していました。
ただ、元々波のある選手ですので、これを継続出来るかは不透明です。
実際、スタメン2試合目では、ポップフライも多く内容が悪かったので、首脳陣的にもすぐに交代させました。
ドラ1と言えども、現首脳陣の評価的には長谷川>蛭間選手ですので、長谷川選手程我慢はしてくれません。
立場的にはのんびりもしていられない選手ですので、5月で掴んだ打撃の感覚をモノにしてレギュラー争いに参戦したいです。

個人的には、長谷川、蛭間選手のライト争いは非常に良いと思います。
両者ともに完成形は大きくWARを稼げる選手だと思いますし、我慢してモノになった場合のリターンは両者ともに大きいです。
現状は、守備なら長谷川選手がアピールしていますが、蛭間選手も両翼なら悪くないです。ただ、肝心の打撃に関しては両者ともに決め手に欠けます。
何より、両者とも良い時と悪いときの波が大き過ぎます。
長谷川選手は、ちょっと打席での考えが足りず来た球を打つ状態になっていますので、ハマれば打ちますが不安定です。
蛭間選手は、今のように長打が出ている時は結果も出しますが、その期間は短く不安定です。
両者ともに課題は打撃となりますが競争により刺激し合い、欲を言えば両者とも、少なくともどちらかは抜け出してもらいたいです。

長年の課題だった外野が、西川選手の成長、渡部聖弥選手の加入により解決しそうな状態になって来ました。
ただ、まだシーズンは序盤ですし、今後どうなるかは分かりません。
愛斗、鈴木選手中心の外野争いは、昨年から長谷川、蛭間選手中心に舵を切りました。
ただ、両者ともに伸び悩んでいる間に、西川、渡部聖選手が掴みかけています。
球団としても、外野レギュラーとして期待していたのは長谷川、蛭間選手です。
その期待に応えられるように、お互い競い合いレギュラーへとステップアップするシーズンにしてもらいたいです。

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