希少なアンダースローの與座海人投手です。




体重増で臨んだ昨年は、作った身体が上手くフィットせずに不完全燃焼のシーズンでしたが、今季は復調とも言える活躍を見せました。


特に、夏場以降は春先好調だった先発陣が軒並みコンディションを崩す中、安定した投球でローテを支えました。


若い先発投手も多いチームですので、與座投手のようにキャリアのある投手が穴を埋めてくれると助かります。


個人的には、開幕前はローテ5、6番手の若手先発がローテを外れた時の穴埋めくらいの位置づけでしたが、16試合93.2イニングも投げました。


理想を言えば、間隔を取りながら投げる若手先発のフォロー的な立ち位置で投げてくれるのがチームとしては良いのですが、普通のローテ投手くらい今季は投げました。


投球内容も、左打者に対してもカーブを多投する珍しい配球がハマりましたし、130キロ台のアンダースローにしては速いストレートとの緩急も活かせました。


まだまだローテを譲らない、意地を見せたシーズンでした。


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今季の與座投手は、起用法も工夫しました。


與座投手の場合、相手の慣れも出てくる3巡目が何年も課題です。アンダースローと言う特殊フォームですし、慣れが出てくると厳しいの仕方ない部分でもあります。


個人的には何年か前から、與座投手は起用法次第の投手と書いて来ました。


與座投手は左打者も課題のため、與座投手4回+羽田投手3回のように、2人で1試合と言う起用法です。


與座投手も活かせますし、半人前の先発投手をロングリリーフとしてキャリアを積ませる事も出来るプランです。


ライオンズはあまりロングリリーフをやりませんので、このプランは叶いませんですが、今季に関しては打者3巡目に入るイニングでスパッと代えるなど、與座投手の起用法に工夫も見られました。


個人的には、非常に良い采配だと思います。


投球内容は左打者にもカーブを多投する珍しい配球をしたり、起用法もこのように工夫したりと、いわば邪道ではありますが、この投手は王道よりも邪道です。


相手が嫌がる事を、どんどんやって行きたいです。


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来季は、今井、高橋投手のW流出の可能性もあり、穴埋めのために若手の積極起用も想定されますので、キャリアの與座投手は安定した投球が期待されます。


特に、コンディションを維持する事が若手投手には難しいと思われますので、今季の夏場以降の與座投手のように、困ったら與座投手先発と出来るように準備してもらいたいです。


来季に関しても、起用法は今季のように工夫する事になると思いますが、若手左腕先発に楽しみな素材も多いチームですので、個人的には来季は以前から書いているように、左腕投手と2人で1試合プランも検討してもらいたいです。


杉山、冨士、佐藤爽投手と、ファームでパフォーマンスの良い左腕先発もいますが、来季いきなり1軍で5回までとは行かないと思います。


まずは、3回を目処に慣れさせ徐々にイニングを増やす起用も考えたいため、それならば與座投手と組ませて2人で7回まで投げられると、育成とも両立させられる可能性もあります。


それを成し得るにも、與座投手が安定した投球が出来る事になりますので、シーズン通してコンディションを維持できるように、来季も期待したいです。




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