NPB現役ドラフトが、今オフから実施の見通しとなりました。
詳細はこれからとなりますが、選手会としては現役ドラフトを実施したという実績を作りたいと言うのを優先した形で提案、実施となります。
元々は、メジャーのルール5ドラフトを参考にしたものになります。
メジャーでは40人枠以外の選手の中から、18歳以下で入団した選手は6年以上在籍、19歳以上で入団した選手は5年以上在籍している選手が対象となります。
さらに、指名した球団は元球団に金銭を払い、獲得した選手を日本でいう1軍枠となる、25人枠にシーズン全期間登録する必要があります。
もし、25人枠から外すのであれば元チームに返還するというルールもあります。
マイナーで燻っている選手や、飼い殺しを防ぐための制度です。
このルール5ドラフトから、スター選手となった選手も多く、サイヤング賞のヨハン・サンタナ選手なども、ルール5ドラフトから花開いた選手です。
ただ、メジャー40人枠が日本で言う支配下選手となるので、それ以外の選手となると、日本の場合はアメリカで言うマイナーリーグがありません。
しいてあげれば、育成選手はマイナーリーグのような扱いにはなりますが規模が小さすぎます。
よって、球団が指名する支配下選手2人を出し、誰か1人は他球団から獲得するという現行の案となりそうです。
しかし、本当に燻っている選手を球団が出すのかは疑問です。
現役ドラフトは、戦力外後の実施見込みですので、戦力外当落線の選手を残して現役ドラフトに出す球団も多くなるのではないかと思われます。強制的に獲得する、トライアウトみたいな感じです。
条件に当てはまる選手は全てが対象選手となる、メジャーのルール5ドラフトのようには行かないような印象を受けます。
やりながら変えていき、プロ野球に合ったやり方になればと思いますが、特定の球団が損をするような方法は避けたいです。
ライオンズで言えば、戦力層も薄いので能力的に燻っている選手はいても、飼い殺しとなるような選手をフォームに置いておく余裕もないので、出せる選手となれば、戦力外当落線の選手となりそうです。
例えば阪神が、燻っている藤浪投手を出したとして、他球団は戦力外当落線の選手を出してしまったら釣り合いが取れません。
球団の男気にかけるのではなく、ある程度プロ入り年数や1軍登録日数など条件をつけないと公平さもないので、運用も難しくなりそうです。
ライオンズは支配下選手も少ないですし、出せる選手がいるのかも悩ましい所です。また、ファン心理としても、ライオンズで活躍してもらいたい気持ちもあるので複雑です。
ライオンズは予算的に、支配下全てを埋める事すら難しいですが、こういう制度を導入するなら支配下枠も拡大しないと、厳しくなる球団も出てきそうです。
色々と懸念事項もありますが、現役ドラフトをやると決まったなら、少しでも戦力となる選手を獲得したい所です。
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