先発としてローテを支えた與座海人投手、平井克典投手です。
両者共に、先発も中継ぎもと便利屋としてスタートしましたが、與座投手は二桁10勝をあげるなど、先発として大きく飛躍しました。
平井投手は、内容があまり良くなかったり、5回が目処だったりとありますが、ローテ5、6番手として考えれば、チームを助ける活躍をしてくれました。
今季の成績は、
與座投手
WHIP1.04 K/BB3.81 FIP3.41 QS52.6%
奪三振率4.75 与四球率1.25
20試合115.2回と、たくさんのイニングも投げられました。
チームNo.1の与四球率の低さからも、制球の良さが武器です。
昨年から球速も上がり、シーズン後半では1軍でも良い投球を続けていました。トミージョン手術からようやく肘も馴染んで来たと言った所で、今季大きく飛躍です。
5月の沖縄でのキャリアベストとも言える投球から、先発として大きな成長を見せ、
7月にはプロ初完封を無四球完封で飾るなど、覚醒しました。
高低、緩急を使いバッテリーで相手打線を抑えてきました。球速が上がった事で高めのストレートも使えるようになりましたし、アンダースロー鬼門の左打者に対しては、インハイのスライダーも効果的でした。
奪三振は少ないですが、テンポ良く投げられますし、ライオンズの二遊間の守備も良いので打たせて取る投球が出来ました。
ただ、相手打線が慣れてくる3巡目以降が課題ではあります。
その日の調子を見ながらですが、継投するなら左腕投手のロングリリーフと組み合わせるなどの計画、準備もすれば勝ちも増えてくると思います。
来季も3本柱+隅田、エンスと共に先発ローテ最有力の投手です。イニングを投げられる体力もありますし、来季も二桁勝利を目指してもらいたいです。
平井投手
WHIP1.28 K/BB1.78 FIP3.84 QS23.1%
奪三振率5.33 与四球率3.00
今年も便利屋として、先発に中継ぎに30試合81イニングを投げました。
今季はシュートやフォークを使いながら、課題の左打者に対して.238と抑えましたが、右打者に.273と打たれました。
左打者が課題ではありますが、基本はスライダーの投手ですので、このスライダーで空振りが取れないと苦しくなります。
先発では5回が目処と物足りなさはありますが、スライダーさえ良ければ試合は作れる投手です。今季は結果オーライの投球で、先発として使われ続け大事な試合で打たれるという事もありましたので、調子の見極めが大事な投手です。
また、5回が目処ですのでロングリリーフも待機させたいです。今季は中継ぎ陣が疲弊し、最後まで持たなかったので来季も平井投手を先発させるなら、先発ローテから外れた投手の中から3イニングくらいのロングリリーフも組み合わせて、平井+ロングリリーフで試合を作る起用も検討したいです。
来季の予想先発ローテで言えば、高橋、今井、松本、エンス、與座、隅田投手の6人を軸に、佐藤、渡邊、赤上投手といった若手が絡んで来る陣容になると思います。
増田投手の衰えもあり、中継ぎをテコ入れしたい所ですが、平井投手はどちらになるか起用法は注目です。
個人的には、便利屋に向いている投手だと思いますが、調子が良ければ三振も奪える投手ですので、中継ぎとしてブルペンに厚みを持たせてくれればと思います。
来季は32歳となる年ですので、ライオンズ的にはベテランの部類です。チームを支える投手として、来季も期待したいです。
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