WARで振り返る近年のドラフト成功度です。
2013〜2021年ドラフト指名選手を対象に、勝利貢献指標であるWARの合計値を比較した記事です。
最も高いWARを出したのは、ライオンズでした。

コア4の貢献度が高いです。
来季は森選手が抜けますが、源田、外崎、山川選手がWARを稼いでくれると思いますし、先発転向した平良投手も先発の方がWARを稼ぎやすいですし、ここに入ってくると思います。
ライオンズは2013、2014ドラフト選手たちが上手く成長し、これまではチームを支えてくれました。まだまだ老け込む歳でもないので、これからもチームの中心です。
過去見れば上手く野手の世代交代が出来ましたので、この辺の実績がライオンズは誰か抜けても新しい選手が出てくると言われる所以だと思いますが、これからはそうも行きません。
これからを考えると個人的には暗黒期を迎えるかも知れない、大きな危機感も感じています。
2013ドラフトからのWAR合計値2位のオリックスは2016、2017の選手が多かったのに対して、ライオンズは2013、2014のドラフト選手が中心です。
森選手が抜け、山川選手も流出濃厚の状況ですし、頼みの源田、外崎選手も年齢的には伸びしろも少なくなり、維持することが優先となります。
そうなるとコア4以降の選手が重要となりますが、野手に関してはコア4以降の選手達は苦しいです。
コア4以降となると、平良投手や松本投手が今まで以上にWARを稼ぐ選手になってくれると思いますが、野手は小粒化している厳しい状況です。
2020、2022ドラフトではテコ入れのために野手を多めに取りましたが、おそらく来季もドラ1は野手でしょうから、2020〜2023ドラフトで指名された選手の中から、次世代の野手の主力を出せなければ暗黒期まっしぐらです。
育つまでは外国人でカバーして行かなければならないのは苦しい所ではありますが、投手、守備を中心としたディフェンス力で凌ぎたいです。
今季は投手、守備の頑張りで失点を減らし、貯金数に大きく影響する得失点差をプラスに出来ました。
ここ数年は得失点差マイナスが続いてましたのでこの改善は良い傾向ですが、野手の得点力不足は大きな課題です。
指標的には、三振が少なく長打もある主軸を任せられる数値を出しているマキノン、ペイトン選手が、3Aでの高い成績を4Aとも呼ばれる日本で出せれば来季は十分戦えますが、機能しなければ山川選手の一発頼みの繋がりに欠く打線となります。
ディフェンス力でどんなに失点を防いでも限界があります。
今の戦力を見れば、打ち勝ちますとは言えない戦力なため、松井監督も足を使った野球をすることを掲げていると思いますが、今季はそれで凌いだとしても長い目で見ても中軸の大砲は必須です。
野手育成にも力を入れ、次世代の主軸が作れるように球団を挙げて取り組んでもらいたいです。

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