予想に反して好調なライオンズ打線の中心は、中村剛也選手です。
オープン戦のチーム打率が低く開幕してからも得点力不足が懸念され、さらに山川選手離脱により緊急事態となりましたが、既存1軍メンバーが奮闘しています。
中でも、外崎、中村選手の復調が大きく、中軸が機能しているからこそ点も取れるようになっています。

ここ数年守備の人となっていた、外崎選手の打撃復活はチームとしても大きいですが、今季40歳になる大ベテランの中村選手がここまで好調なのは、嬉しい面でもあり不安な面でもあります。
中村選手の25日までの主な打撃成績は、
17試合
打率.321 4HR 9打点 OPS.995 三振率14.5%
中村選手は、本塁打王6度、打点王4度の球界のレジェンドでもあり、生粋のホームランアーティストです。
ホームランアーティストの勲章とも言える、三振数は歴代1位の1999三振と2000三振の大台も目の前です。
ただ、今季はその三振が少なく率も長打も両立している素晴らしい成績となっています。
今季から以前本塁打王を取った時のように、バットのサイズはそのままにグリップを少し細くし、先端をくり抜いた扱いやすい形に変えた効果が出ています。
特に山川選手離脱後に4番に座ってからの成績が良く、
11試合
打率.349 4HR 9打点 OPS1.057
山川選手が居たとしても、ここまでの成績が出せたかどうかと思わせる好調ぶりです。
そろそろ山川選手もファームで復帰予定との事ですので、中村選手がこの状態をキープ出来れば楽しみな打線となります。
中村選手の復活は戦力としても、ライオンズファン心理としても特に嬉しい事ではありますが、反面、いつまで中村選手に頼っているんだという気持ちもあります。
今季40歳を迎える大ベテランですが、もう10年近く中村選手の休養日は捨てゲーム的な雰囲気は今季もあります。

中村選手の活躍は嬉しいですが、チームの今後も考えれば中堅、若手の飛躍は必須です。
特にサードを守る呉、佐藤、ブランドン選手や、本職はショートですが若手の山村、児玉選手辺りは、状況次第ではサードを守る機会も出てくる事から飛躍をしたいです。
中村選手の活躍を見れば見るほどアンビバレントな気持ちになりますが、中村選手が高い高い壁で居てくれる内に、少しでも中村選手を休ませても大丈夫だという代わりの選手が出てきてもらいたいです。

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